弊社の考えるM&Aアドバイザリーについてご説明いたします
現在、中小企業経営を取り巻く環境は大変厳しいものがありますが、中でもとりわけ深刻なものが人口減少であろうと思います。それは、企業の現場では求人難や人手不足、市場縮小による販売不振等の形で現われているのですが、経営の維持という意味から言えば、後継者不足という問題をも生み出しています。特に今後10~20年の間、団塊の世代を中心とする多くの経営者がリタイアする時期を迎えます。その時に、きちんと後継者へ事業承継できる場合は良いのですが、なにせ継がせる側に比べて継ぐ側が圧倒的に不足している時代が到来するのであり、多くの企業が廃業・清算を考えるような事態が起こらないとも限らないと危惧されます
そもそも、事業が回っているという状況に於いては、経営者よりも企業の寿命の方が長いのが当たり前なのであり、存続すべき企業が「後継者がいない」という理由により消滅してしまうことは、社員や顧客、取引先にとって良くないことであるばかりか、雇用の場喪失という意味で、地域社会にとっても損失であると言えます。そのような事態を避ける為に、やはり、残すべき企業・事業は残さなければなりません。その場合、親族や社員等の内部承継が不可能であれば外部に継いでもらう他ないと思います。そこに於いて、会社や事業の売却が選択肢として上がってきます。
かつてはM&Aといえば、大企業や上場企業に於いて行われるもの、場合によっては敵対的なものも含めて、「中小零細企業には関係のないもの」というイメージでしたが、近年、特に大都市圏に於いて、前述のような社会からの要請もあり、中小企業のM&Aという事例も増えてきており、更に今後その流れが地方にも波及してくることが予想されています。地方に於いては都会より更に案件が小型化することが予想され、既存の大手M&A業者が手を出せないものも出てくる為、地域に根差してそのような案件のお世話をするM&Aアドバイザーが必要であるとの強い想いが、当社がこの業務を始めた理由です。
そして、中小零細企業・事業の売り案件が出てくるということは、地方の買い手の皆さまにとっても、新規事業進出や新店舗展開に於ける選択肢が増えるということでもあります。新たに一から構築していくのか、或は出来上がったものを入手してカスタマイズしていくのか、それぞれのやり方のメリット・デメリットを測り、より良い方策を採っていくことが、新展開をご検討の企業さまにとっての良策だと思います。
このように、中小零細企業にとって、M&Aというのは、以前よりも随分と身近なものになってきています。その分野に於いて、経営者の皆さまのお役に立つことが、当社のミッションなのです。売り手、買い手、すべての関係者の皆さまの笑顔の為に、全力で取り組んでいく所存です。
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